薩摩近録 - 最近の鹿児島 22
示現流東郷財団サイトへ、ようこそお越しくださいました。
史料館来館者からの質問で多いのが、「示現流は一撃必殺のはずなのに、なぜ連打があるのですか?」というものです。
来館者には史料館を一通り見学していただいた後、受付横に置いてあるモニターで示現流の稽古のダイジェストビデオを観ていただいていますが、観た後の言葉が先の質問になります。
確かに示現流の教えのひとつに、「一の太刀を疑わず、二の太刀は負け」とありますから、事前に当流をご存じであればあるほど、一人に何度も斬りつける連打は、イメージに合わないのだと思います。
若干ご説明しますが、まず連打がある理由として、敵が複数の場合を想定しているという事が挙げられます。
さらに実際の立会では、敵が一人とは限りませんし、合戦では確実に敵が複数です。
その為に、敵を一人、二人、三人…と刀を左右に返しながら斬っていく技術が「連打」になります。
そしてその一人、一人を斬る方法としては、「一人一太刀」を標榜しているのが示現流です。
さらに、稽古上の意味もあります。
剣道で「切り返し十徳」という言葉がありますが、元々は北辰一刀流の千葉周作の言葉で、「切り返しには、業が烈しく早くなる・打ちが強くなる・身が軽くなる・息が長くなるなどの十の徳がある」というものです。
示現流の連打も考え方はまったく一緒と言えます。
以前、示現流を稽古していて連打を嫌い、一本打ちを主に稽古していた人がいましたが、連打の稽古によるフィードバック効果が期待できなかったため、一所懸命に頑張っていた一本打ちもあまり強くならなかったという事がありました。
東郷重位公が、約400年前に創った示現流の体系ですが、現代においてもその運動理論は一層の耀きを放っているように感じるばかりです。
※この薩摩近録は、再掲載はしておりません。掲載更改は不定期です。
最新内容
●2010年01月29日
「薩摩近録 - 最近の鹿児島 22」 の内容を変更しました。
●2010年01月17日
「示現流兵法ビデオ−初度編−」の販売を再開しました。
●2010年01月11日
1月10日、平成22年度示現流稽古始ならびに神事を終了。
●2010年01月08日
在庫切れにより、通信販売「示現流兵法ビデオ−初度編−」の受付を一時停止しました。 再販売の際にはお知らせいたします。
ご迷惑をお掛けしますが、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
●2010年01月07日
「薩摩近録 - 最近の鹿児島 21」 の内容を変更しました。
●2010年01月06日
スポーツキャスター青島健太さんがコラムを担当されている日経BPネットで、昨年12月に取材に見えた示現流を取材した時の印象を書かれています。
●2010年01月01日
新年のご挨拶を掲載しました。
最新更新日 : 2010-01-29