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薩摩近録 - 最近の鹿児島 46


示現流東郷財団サイトへ、ようこそお越しくださいました。

示現流に関して、まことしやかに囁かれている噂は現存します。
「示現流は木を打つだけだ」、「鹿児島の学生は皆示現流を習う(習っている)」といった本当とも嘘とも言い切れないようなことから「稲森いずみは示現流初段だ」といった微笑ましい誤解まで。

我々としてはやはり少し残念な気持ちになります。
示現流の稽古は確かに木を打ちますし、その稽古方法は「示現流は立木に始まり立木に終わる」といわれる様に、もっとも基本的かつ重要な稽古方法の一つです。
ですが、それだけでもありません。
古流派にあるように、もあります。

おそらく他流派にはない稽古である「立木打」のイメージが強すぎて、それだけ稽古していると思い違いをされた結果でしょう。
また確かに鹿児島の学校では、伝統武道である示現流の体験授業をする事はあります。
ただし、そのような幸運な(?)学生の数は、全体の数パーセントにしかならないと思います。
おそらく藩政時代の薩摩藩独特の郷中教育のイメージがそう思わせるのかもしれません。

確かに当時は辻のそこここに立木とユスの木刀が常備されていたとか、自宅には必ず立木があったとかの記録もあるようですので、拡がって解釈されるとそんなことにもなるかもしれません。
それから示現流はこの400年間、女性を受け入れていませんので、残念ながら稲森いずみさんが示現流を習うという事実は起こりえないことです。
おそらく彼女が鹿児島出身で剣道経験者なので、融合された噂だと思います。

一つひとつの誤解や噂に答えていくのも、なんだか大人げなくていけませんが、やはりできるだけ事実を知っていただきたいというのが私たちの立場です。

最後に、さらなる都市伝説としては「用心棒」や「七人の侍」、「座頭市」、「ルパン三世」の石川五エ門も一部の人の間では示現流なんだそうです。
いつの世も流言といいますか、まことしやかな噂は存在しますので、是非ご自分の目で本当の示現流を知ってくださるよう願います。

※この薩摩近録は、再掲載はしておりません。掲載更改は不定期です。

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最新更新日 : 2012-02-04